ピラティスでつく筋肉

ピラティス

ピラティスは筋トレと同じ?

ピラティスは筋力トレーニング(筋トレ)とは異なるのか?という疑問を持つかと思います。確かにピラティスは筋肉を鍛えるエクササイズではありますが、主に鍛える筋肉はインナーマッスルであり、一般的な筋肉トレーニングであるスクワット・上体起こし(腹筋)・腕立て伏せ・ダンベルトレーニング・バーベルトレーニングは「アウターマッスル」という表層筋を鍛えるものとは異なってきます。いわばピラティスは「必要な筋肉を必要なだけ鍛え、体を整える」エクササイズと言えます。

ピラティスで鍛えたら?

ピラティスを続けていくうちに、体が機能的に動き、疲れにくいようになっていくことに気づくかと思います。ピラティスでは歩く・登る・座る・立つ、これらの基本的な動きに必要な筋肉を適度につけることが可能であるからです。

一方で、筋力トレーニングに関して、目的がボディビルダーのような肥大させた筋肉を見せるためのトレーニングの場合は「ボディビルダーの筋肉は見た目だけ」と言われることがあるほど、実用的には使うことが目的ではない筋肉もあります。
しかし反対に、ピラティスは見た目こそ引き締まっては見えるものの目立ちにくい筋肉であり、動くための筋肉をつきます。またピラティスでつく筋肉は正しい姿勢の維持に関わる筋肉が中心となっているため、長時間の立った姿勢や座った姿勢をしていても疲れがでにくい体になります。

どのような筋肉がつく?

ピラティスでつく筋肉は多くが「インナーマッスル」です。見た目では分からない筋肉で、この筋肉がつくことで、多くの方が悩んでいる体のゆがみによってついてしまう太ももの筋肉の張り(大腿四頭筋)や、ふくらはぎの張り(下腿三頭筋)がすっきりと必要な分だけつくようになります。これはインナーマッスルを鍛えたことで、アウターマッスルに頼らない歩き方で体が動くようになるからです。
アウターマッスルに頼った歩き方は、姿勢が崩れていることで起こりやすい歩き方です。骨盤のゆがみや姿勢の維持ができていない状態で脚を動かすため、偏った筋肉を使ってしまっています。

ピラティスでつく筋肉は、主にインナーマッスルであり、長く続けていると、引き締まって無駄なものがついていない体になります。

ピラティスでボディビルダーになれる?

ピラティスで鍛え続けても、ボディビルダーのような筋肉をつけることは難しいと言えます。ピラティスでは、個人個人の筋力に応じてバンドやサークル、ボールといった道具を用いて負荷をかけることはありますが、基本は負荷として自重(自分自身の重さ)を用います。

ボディビルダーなどの筋肉をパンプアップさせるほどの負荷を用いることはありません。

ピラティスを行い体のバランスを整え、土台を作り、さらに筋力トレーニングを行うと、より効果的に筋肉を鍛えることが可能になります。ピラティスでは「どの筋肉を使っているか」という感覚を覚えることができるので、筋力トレーニングの場合でも鍛えている部位を意識してトレーニングをすることができ、結果効率よく鍛えることができます。

ピラティス単体ではパンプアップしたボディビルダーのような筋肉をつけることは難しいですが、組み合わせることで獲得することは可能です。