ピラティスの頻度

ピラティス

ピラティスは毎日やるべき?

ピラティスは筋力トレーニングに近い、という印象から毎日ピラティスを行うことは避けた方が良いのか、という疑問を抱かれる方もいらっしゃると思います。

ダンベルやバーベルを用いた筋力トレーニングは、負荷をかけることで筋肉にダメージを与え、その後の回復によって筋肉を成長させ、大きくさせるものです。

ピラティスは筋力トレーニングとは異なり、筋肉へのダメージが少ないため、筋肉痛や疲労を感じないのであれば、毎日行っても問題はありません。

ピラティスの翌日、筋肉痛の場合は?

ピラティスでも、自分の弱い筋肉の部位を鍛えることで疲労を感じたり、筋肉痛を感じたりすることはあると思います。そのときは、しっかりと体を休ませることが必要です。

筋肉が使われたことによって疲労している状態は、筋肉が収縮しやすいため、伸ばす動きや静的ストレッチを行ってください。回復が速くなります。

ピラティスでは、ストレッチに特化したエクササイズもあります。しっかりとエクササイズを行い、翌日はストレッチ中心のエクササイズを行うことで筋肉の成長を妨げず、効率よく体を引き締めていくことが可能となります。

ピラティスは毎日続けなければならない?

ピラティスは毎日欠かさずにやるべきである、ということはありません。ただし、週1回に比べると、1日おきなどの週3~4回の方が効果を実感しやすいとは思います。

ピラティスだけに限らず、体を動かす運動は特にコンスタントに続けていく方が、体が覚えやすく効果も表れやすくなります。一度習得した動きは体がすぐに反応し思い出すことはできますが、まだ習得していない状態では、間があいてしまうと思い出すことに時間がかかりやすくなってしまいます。
筋肉に関しては、やめたからといって急激に退化する、または失われることはありません。有酸素運動などでついた筋肉とは異なり、ピラティスのような無酸素運動で身に付けた筋肉は1か月間程度は保持できると言われています。

そういった理由のため、無理のない範囲内で積極的にピラティスを行う方が良いと思われます。

ピラティスを毎日するには?

ピラティスを短時間ずつ毎日するためには、部位を分けて行うことが効果的です。

体幹部中心のエクササイズを10分、脚に特化したエクササイズを10分、肩から背中側のエクササイズを10分、という風に分けて行うことで、体への負担が少なく、使った筋肉だけ休ませて、その間に別の筋肉を鍛えることができます。

ピラティスにはエクササイズの順番を厳密に守らなければならないことはなく、自分が焦点を当てたい場所を集中的に鍛えることも可能です。しかし、自分の気になっている場所だけを行うのではなく、あくまで全体のバランスを整えるためにまんべんなくエクササイズを選択し、行うことが大切です。
ピラティスのエクササイズは脚だけのエクササイズのように見えて、きちんと腹筋を維持した状態で行うため、脚のエクササイズ中にも腹筋や背筋といった体幹部の筋肉は十分に使っています。姿勢を維持するだけの筋肉はどのエクササイズであっても使っている状態になっています。
しかし、ピラティスでは偏りのない体を目指すことがゴールとも言えるため、すべての筋肉を機能的に働かせることができるように全身のエクササイズを行うことが好ましいです。