座位でのピラティス

ピラティス

ピラティスに座位のエクササイズはある?

ピラティスにはいくつかの座位の状態で行われるエクササイズがあります。また、モディフィケーションと言われる個人のレベルや状態にあった状態にエクササイズ内容を変化させるものに、座位へと変更するものもあります。

ピラティスはリハビリ用に作られたメゾットであるため、どの状態の人にも適応させることができるエクササイズです。

また、座位でも直接マットの上に座ることが困難な場合ではクッションの上に座る、他には脚を長座の状態(脚を伸ばして座る状態)が困難な場合では胡坐の座り方に変えるなど、様々なパターンがあります。

ピラティスの座位のエクササイズはどんなもの?

ピラティスの座位でのエクササイズには、スパイン・ツイスト(Spine Twist)やソー(Saw)があり、ハーフ・ロール・バック(Half Roll Back)もモディフィケーションでは座位の状態で行うことができます。

またピラティスのウォーミングアップであるプロトラクション&リトラクション(Protraction & Retraction)やアーム・サークルズ(Arm Circles)などの肩甲骨の動きも座位で行います。

ピラティスの胸式呼吸も、マットに仰向けになった状態で行われることが多いですが、仰向けが難しい場合は練習するときには座位で行うことができます。

ピラティスでの座位のエクササイズは、座位であっても個人によってアプローチの仕方が変わるため様々なツールを使ったたくさんのモディフィケーションがあります。

マットの上に座ると座骨に痛みが出る場合は、マットの端を折り、少し分厚くしてクッション性を高めた状態にして対応することがあります。レッスンの教室に準備がある場合は、パッドを用いて対応することもあります。

マットを折って重ねる、パッドを用いるだけでは解決しない場合は、バレルと言われるアーチ型のピラティスの器具を用いることがあります。

座位でのエクササイズでパッドやバレルを使うモディフィケーションを必要とする場合は、脂肪が少ない為座ると座骨辺りに痛みが出る他、腰部が硬い、ハムストリングや股関節の屈曲群が硬いことです。

無理にモディフィケーションを用いずに通常のエクササイズを行うと、他の部位でカバーしようと体が動くため、怪我をしてしまう可能性が高くなる他、ターゲットとなる筋肉を用いることができない可能性が高くなります。そのため、筋力がそのエクササイズを行うために十分にある場合であってもモディフィケーションを用い、安全に確実に行うことを最優先にエクササイズを行います。

座位でのエクササイズは仰向けやうつ伏せ、立位などに比べるとダイナミックなものはありませんが、骨盤に左右同じバランスで体重をかけて座ることが前提となるため、十分な準備が必要となります。

エクササイズをきちんと行うためにも、必要な器具を用いてフォローすることは重要になってきます。

股関節周りの屈曲群が硬い場合は、特にフォーカスしてピラティスのエクササイズを選択すると、改善することができるため、無理のない範囲内で取り入れていくと柔軟な股関節を手に入れることができます。
そのプロセスにおいて、モディフィケーションを用い徐々に獲得していくことが重要です。